50歳になった今、少しずつ「人生の折り返し地点」を超えたことを実感しています。
若いころは、「まだまだ時間はある」「いざとなれば何とかなる」と思っていました。でも最近、知人の病気や両親の老いを目の当たりにするたび、「本当にやりたいことを、ちゃんとやれているだろうか?」と、自分に問いかけることが増えました。
そんなとき、ふと目にしたのが、終末医療の現場で多くの人が口にする「後悔の言葉」。
「もっと自分の気持ちを大切にすればよかった」
「他人の期待じゃなく、自分の望む人生を生きたかった」
正直、ドキッとしました。
「自分も同じように後悔するんじゃないか」って。
今回は、そんな僕自身がこれまで抱えてきた「思い込み」や「しがらみ」を振り返りながら、悔いのない人生を送るために手放すべき5つのものを、リアルな体験とともにお伝えします。
① 人の目を気にしすぎる自分
僕が20代後半で起業しようとしたとき、いちばん足を引っ張ったのは「周りの目」でした。
「失敗したら笑われるんじゃないか」
「なんで安定した会社を辞めるの?」
親や友人、同僚の視線を勝手に想像しては、不安になって動けなくなる。
でも気づいたんです。
他人は、自分の人生の責任なんて取ってくれないってことに。
誰にどう思われるかよりも、「自分がどう生きたいか」にフォーカスした瞬間から、人生の主導権が自分の手に戻ってきました。
② 完璧を求める思考
「まだ準備が足りない」「もっと勉強してから」——これ、僕が30代で延々と言っていた言い訳です。
情報発信を始めようとしたときも、YouTubeやブログ、メルマガ……
「ちゃんと整えてからじゃないと恥ずかしい」と完璧を求めて動けませんでした。
でも、後から始めた人がどんどん成果を出していくのを見て、ようやく目が覚めました。
未完成のまま始める勇気こそが、行動のエンジンになる。
やりながら学ぶ、間違いながら磨いていく。今ではそれが当たり前になりました。
③ 過去への執着
僕には、30代前半に立ち上げたあるビジネスが失敗に終わった苦い経験があります。
投資も時間もかけたのに、結果は赤字。しばらく立ち直れませんでした。
でも、今思うのは——
あの失敗こそが、今の自分をつくってくれたということ。
過去を悔やむより、そこから何を学んだか。
それを言語化し、発信し、誰かの役に立てるようになったとき、ようやく自分の過去を肯定できました。
④ 不要な人間関係
「この人と会うと、いつも気疲れするな……」
そんな感情にフタをして、義理や遠慮で付き合いを続けていた時期もあります。
でも、自分の時間やエネルギーは有限。
“惰性の人間関係”を手放したら、驚くほど心が軽くなりました。
本当に大切な人との時間を深めることのほうが、よっぽど豊か。
⑤ 「自分にはできない」という思い込み
今だから言えますが、僕もずっと「自分には特別な才能なんてない」と思ってました。
学生時代も平均点、運動もそこそこ、人前に立つのも苦手。
だから「発信なんて無理」「コンサルなんて自信がない」と、自分の可能性にフタをしていました。
でも、ある日ふと、ブログに自分の経験を書いたら——
「共感しました」「勇気をもらいました」という声が届いたんです。
誰かの役に立つって、スゴイことじゃなくていい。
経験や失敗すら、誰かにとって価値になるんだと。
まとめ:手放すことで、自分らしい人生が始まる
人生を振り返ってみると、「やらなかったこと」や「こだわりすぎたこと」に、後悔の種が隠れていました。
でも、それはいつでも手放せる。
手放すことで、新しいスペースが生まれる。
今の僕が大切にしているのは、「心地よい人と、心地よい時間を生きること」。
もしあなたも、「このままでいいのかな?」と感じているなら、まずは1つだけでも、今の自分にとって“不要なもの”を手放してみてください。
未来の自分が「よくやった」と笑えるように——
今この瞬間の選択が、きっとその一歩になります。
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